​【コラム】秋、北新地で出逢う「森の薫り」と「大地の熟成」

query_builder 2025/08/17 美味しい

北新地の喧騒を少し離れ、青い静寂に包まれた「キュニエット」の扉を開けると、そこには深まりゆく秋の情景が広がります。 高く澄んだ空が夜の冷気を帯びるこの季節、私たちがお届けするのは、滋味深いキノコの薫りと、大地の豊かさを凝縮したワインの余韻です。 ​今、ここでしか出逢えない「味覚の対話」を綴ります。 ​


1. 森からの贈り物:セップ茸とジロール茸の競演 ​フランスの秋を象徴する野生のキノコたちが、今まさに旬を迎えています。 ​セップ茸(ポルチーニ)の深淵: 「キノコの王様」と称えられるセップ茸は、加熱することでナッツのような香ばしさと官能的な旨みが爆発します。 当店ではその濃厚なエキスを余すことなくソースへと閉じ込め、手打ちパスタやリゾットとして提供しております。 ​ジロール茸(あんず茸)の輝き: 鮮やかな黄色が目を引くジロール茸は、その名の通り微かに「あんず」を思わせるフルーティーな香りが特徴です。 バターで優しくソテーし、素材そのものの食感を活かすことで、一皿の中に軽やかな秋のリズムを生み出します。


​2. 黄金の秋:丹波栗と南丹・林農園からの慈しみ ​キュニエットが最も大切にしているのは、生産者様の情熱が宿る素材です。 ​秋のスペシャリテに欠かせないのが、京都が誇る**「丹波栗」**。 一粒に閉じ込められた圧倒的な密度と甘みは、まさに自然の芸術品です。 鶏肉や鴨肉と共にじっくりと煮込み、栗の甘みがソースの塩気と溶け合う瞬間、口の中で「秋の情景」が完成します。 ​また、南丹市の林農園さんから届く新鮮な野菜もこの季節の主役です。 じっくりと糖度を引き出したかぼちゃのポタージュは、冷えた身体を芯から温める、最初の一口にふさわしい優しさを持っています。 ​


3. 秋夜を彩る、ヴァン・ナチュールとの抱擁 ​秋の重厚な料理には、それに寄り添う「骨格」のあるワインが必要です。 当店では、造り手の魂が宿る自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)を中心に厳選しております。 ​赤ワインの結婚: ボルドーのメルローや、熟成の進んだブルゴーニュ。 赤ワインソースの旨みが肉の繊維にまで染み込み、ワインの持つ滑らかなタンニンと共鳴する時、それは至福の瞬間へと変わります。 ​白ワインの回答: セップ茸のクリームソースには、樽熟成のニュアンスを持つふくよかなシャルドネを。 バターやクリームのコクが、ワインの果実味と見事に重なり合います。


​4. シェフのノート:日常に灯す秋の余韻 ​特別な日の余韻を、ご自宅でも少しだけお愉しみいただくためのヒントです。 ​キノコを扱う極意: キノコは決して水洗いせず、汚れを優しく拭き取る程度に。 強火で一気に焼き色をつけることで、香りが「閉じ込められる」のではなく、外へと「解き放たれ」ます。 ​ワインを味わう時間: 秋は室温も安定しますが、日光と急激な温度変化は禁物です。 抜栓後、少しずつ香りが開いていく過程をゆっくりと愉しむことこそ、秋の夜長の醍醐味と言えるでしょう。


​5. 終わりに:会話が弾む「青の空間」 ​キュニエットの象徴である青い壁に囲まれた空間で、琥珀色のグラスを傾ける。 「一年ぶりに行ってやっぱり美味しい」とのお言葉を糧に、私たちは今夜も最高のひと皿を追求します。 ​生産者の手、シェフの技、そして選び抜かれたワイン。 そのすべてが重なり合う一瞬を、ぜひ北新地の静寂の中でご堪能ください。

cugnette/キュニエット

ロゴ

生産者から直接仕入れた食材を中心に、調理したクラシックなフランス料理をご用意しております

cugnette/キュニエット
住所:

〒530-0003

大阪府大阪市北区堂島

1丁目3−16

堂島メリーセンタービル 4F

電話番号:
06-6345-0890
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